コンテンツ(情報の中身)配信のフロントメディア(東京都港区)は、携帯電話向けの動画無料配信
サービスに乗り出した。天気予報やアニメなど3番組でスタート。今後さらにニュースや音楽、
ファッション情報などに幅を広げ、年内に50番組程度まで増やす計画だ。同社の市川茂浩社長は
「独自番組を充実させ、利用者をつかみたい」と話している。(竹岡伸晃)
新サービスの名称は「Qlick・TV(クリック ドット ティービー)」。4月30日に試験サービスを開始、
今月25日から本サービスを始める。
今年4月に放送電波を使った携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」が始まったが、同社の
動画配信は通信回線を利用したもの。利用時にパケット通信料が必要となるが、番組の視聴料
自体は無料。
利用者は最初に視聴する際、携帯電話のウェブサイト上で会員登録を行う。番組の長さは
5−30分で、冒頭と途中、最後の計3回程度、コマーシャルが入る仕組みで、広告収入が視聴料
無料の理由だ。
市川社長は「9000万台以上が普及する携帯電話は、有力な広告媒体」と説明する。平成17年の
携帯電話向けインターネット広告の規模は、約288億円(電通調べ)。同社は「今後10倍以上伸びる」
(市川社長)とみており、「無料」を武器に利用者を集め、広告主の獲得につなげたい考え。
年齢や性別といった登録会員の特徴に応じた広告配信も視野に入れているという。
>>2に続く
▽News Source Sankei Web(産経新聞【2006/05/15 朝刊から】)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/15kei002.htm ▽フロントメディア
http://www.frontmedia.jp/ ▽「Qlick・TV」
http://Qlick.TV