中国政府は企業の新規株式公開(IPO)の基準を厳格にする。中国
証券監督管理委員会(証監会)は29日、新規上場企業について、大株主
からの独立性の明確化や、純利益など一定の財務基準の達成を柱と
する新たな規定案を公表した。上海、深セン両市場での上場再開を
にらんで企業の選別を強化し、資本市場の魅力を高める。
中国の上場企業の多くは、国有企業の優良な事業だけを集めて新設
されることが多い。このため、元の国有企業が大株主として上場企業を
コントロールし、少数株主の利益を損なう事例が後を絶たない。
新規定案では、上場企業の資産や業務、財務、組織などが大株主
から切り離され、独立して管理・運営されていることを求めた。安易な
資金調達を防ぐため、会社新設や株式会社への改組から最低3年を
経ないと上場を受け付けない。ただ、国務院(政府)が認めた場合には
適用しないとしており、大型国有企業などには「抜け道」も用意した。
ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060430AT2M2901A29042006.html