日本自動車工業会(自工会)が二十八日まとめた二〇〇五年度の
四輪車の輸出台数は、前年度比5・6%増の五百二十五万六千六百
三十七台となった。四年連続のプラスで、五百万台突破は十三年ぶり。
原油高で燃費性に優れた日本車の需要が高まったこと増加の要因。
また、〇五年の海外生産台数は前年比8・2%増の一千六十万五千
五百八十七台と初めて一千万台の大台に乗せた。
輸出を車種別でみると、乗用車は8・6%増の四百五十九万五千三百
十三台で過去最高。うち排気量二〇〇一cc以上の普通車は9・6%増の
三百三十万千五百八十四台。小型車は6・1%増の百二十九万三千
四百五十九台だった。トラックは15・4%減の五十八万千二百三十八台。
全世界での〇五年(暦年ベース)生産台数は、5・4%増の二千百四十万
五千二百四十六台。〇〇年に比べると30%も伸び、「日本の自動車産業
は大変な勢いで成長している」(小枝至・自工会会長)。
海外生産が大幅に拡大している中で日本からの輸出が増えているのは、
燃費のよい日本車に対するニーズが高級車・小型車にかかわらず高まって
いるためだ。特に北米向け輸出は13・5%増の百九十八万五百五十七台
と三年ぶりのプラスに転じた。
トヨタ自動車の「レクサス」や日産自動車の「インフィニティ」といった
高級車や、トヨタの小型車「サイオン」など、現地で生産していない車種
の人気が高い。
〇五年の国内生産台数と海外生産台数の差は十九万四千台。前年から
一気に五十二万台も縮小した。〇六年は米国や中国での新たな現地生産
の動きがあるため、海外生産が国内を上回る可能性が高い。
ソース(FujiSankei Business-i)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200604290015a.nwc