【エネルギー】イラン大統領:原油高騰「まだ本来あるべき価格ではない」[06/04/20]

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 イランのアフマディネジャド大統領は19日の閣議で、最近の原油価格の高騰について
「まだ本来あるべき価格に到達していない」と述べ、さらに上昇すべきだとの見解を示した。
イランの国営メディアが伝えた。

 大統領は「先進国は、産油国から購入した原油をもとに商品を生産し、原油価格の十数倍
もの付加価値をつけて利益を得ている。原油は産油国の重要な資産であり、価格は低くある
べきではない」と説明。その上で「石油輸出国機構(OPEC)は原油価格上昇で生じた収益
で基金を設立し、(非産油国の)貧しい国々に支援すべきだ」と提案した。

 原油価格は19日、72ドルと最高値を更新。イランは国家歳入の6割以上を石油収入で賄
うが、核問題の緊迫化と長期化により財政はいっそう潤う構図になっている。

 同大統領は昨年6月の大統領選で、石油収入の大部分が「石油マフィア」と呼ばれる一部
特権階級の手に握られているとして、富の再配分と汚職追放を掲げて当選した。イラン核問
題は「外圧」に対する国民の結束を強める一方、大統領の支持層である貧困、労働者層へ
「富の再配分」を訴える環境作りにも貢献しているようだ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060420k0000e030021000c.html
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