インテルの投資部門、インテル キャピタル ジャパンは、プリペイド型の電子マネー「Edy」
を展開しているビットワレットに対し、転換社債型新株予約権付社債により、50億円を投資
する。インテルは、電子マネーの普及促進を図ることで、屋内、屋外でのインターネット
利用環境の利便性を向上させ、パソコン市場をさらに活性化するねらい。ビットワレットは、
今回調達する資金を主として、Edyのリード/ライターの整備、開発に充てる考えだ。同社
の資本金は現在、267.131億円、筆頭株主はソニーファイナンスインターナショナル で出資
比率は25.21%、次いでNTTドコモが15.88%、ソニーが9.34%だが、今回の社債が株式に転換
されると、インテル キャピタルは、NTTドコモに次ぐ出資比率になるとみられる。
ビットワレットによると、Edyは2001年11月の本格サービス開始以来、累計発行枚数が約
1,700万枚、加盟店は3万1,000店に上り、コンビニエンスストア、飲食店、百貨店、スーパー
マーケット、家電量販店、書店、ホテル、交通機関、娯楽施設など幅広い領域にわたる。
2005年の年間利用件数は1億1,000万件に達し、今年3月時点での1カ月間の利用件数は
約1,250万件であるという。NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの携帯電話3大事業者がこぞって
「おサイフケータイ」を投入、Edyサービスを利用できる端末数は4月で300万を突破している。
ビットワレットの川合成幸社長は「利用する際に、個人情報が流れる危険がなく、リアルでも
サイバーでも使えることが強み」と話す。
インテルの吉田和正共同社長はEdyの優れた点として、パソコンにかざすだけですむ簡便
性、データの保護と匿名性、社員証/学生証との一体化、Wi-Fiのアクセス料、コンテンツ購
入など、その都度の課金や小額決済に向いていること、いつでもどこでも入金ができること
などを挙げ、「電子マネーは、インターネットが飛躍するためのアプリケーションとしての
マイルストーンになっているのでは」と語り、屋内でのインターネット決済と、屋外でのモバイ
ル決済ができるEdyが、インテルが描くデジタルホームとモビリティのプラットフォーム戦略
と合致することを指摘した。
(以下略。全文はリンク先へ。)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/04/18/400.html