【機械】デジタル対応で明暗分かれる老舗カメラメーカー コニカミノルタ・ニコン・キヤノン [06/04/11]

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 市場調査会社InfoTrendsのアナリスト、エド・リー氏は次のように指摘している。「現在市場を
占めているカメラメーカーの多くは、買収されるか、廃業するかのどちらかを迫られることになる
だろう」

 InfoTrendsによれば、現在販売されているカメラのうち4分の3以上はデジタルカメラで、プロに
よって撮影されている写真のうちデジタル画像が占める割合は現在は70%だが、2010年までに90%
に拡大する見通し。

 2006年1月には、1873年からの歴史を持つコニカミノルタが、デジタルカメラもフィルムも含め、
カメラ事業から全面的に撤退し、デジタル資産をライバルのソニーに売却すると発表し、カメラ
愛好家を愕然とさせた。

 ニコンも同じく1月に、9種類のフィルム式カメラのうち7種類の製造を打ち切り、今後はデジタル
モデルに専念する意向を明らかにした。

 富士写真フイルムも方針転換を決め、2006年3月、医薬品事業への参入に向けて約850万ドルを
投じる計画を発表した。同社は5000人の解雇を計画している。

 欧州最大のフィルムメーカー、独AgfaPhotoはデジタル化の波に適応できず、既に破産・清算
手続きが行われている。