機関車で大阪城の桜を満喫。
レンタル業の西尾レントオール(大阪市中央区)は二十五日、大阪城
公園(同)内をロードトレイン(路面電車)が運行する「大阪城公園内移動
交通システム」サービスを開始した。同社がロードトレインの運営を手掛ける
のは今回が初めてで、初年度に三千八百万円の売り上げを目指す。
運行ルートは公園西側の「大手門前」停留所から、公園中央の「桜門前」
停留所までの約二キロで、所要時間は約二十分。途中、「レストハウス前」
「城南駐車場前」の二カ所の停留所にも停車する。
ロードトレインは機関車一両と三−四両の客車で編成。ロードトレイン
一編成の定員は五十四−六十七人で、三編成体制で公園内を運行する。
先頭の機関車は公園内の環境保護に配慮してLP(液化石油)ガス
エンジンを採用。一方で、外観デザインはリアルさを追求、車輪と連動
したピストンシリンダーは実際に駆動し、警笛には「汽笛音」を採用して
いる。また客車には乗り心地に配慮したエアタイヤを装着、エアコンの
装備とあわせて快適性にこだわった。
安全面では、機関車最前部と後部二カ所にCCD(電荷結合素子)カメラ
を装備、運転席のモニターで発進前や運転中の状況を確認。客車は四輪
駆動機構を搭載しており、半径の狭いカーブでも最後尾車両が大きく横揺れ
することがないという。
料金は大人(中学生以上七十歳未満)二百円。こども(三歳以上小学生
以下)と高齢者(七十歳以上)は百円。営業時間は午前十時から午後五時。
出発式に出席した西尾レントオールの西尾公志(まさし)社長は「(わが社
にとって)貴重な経験になる。この事業を通じて地域の活性化にも貢献したい」
と抱負を語った。
ソース(FujiSankei Business-i)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200603260008a.nwc 西尾レントオール:「大阪城公園内移動交通システム」における
ロードトレイン運行・運営業務開始について
http://www.nishio-rent.co.jp/news/2006_02_28/index.html