【パリ=牧真一郎】フランス政府の若者雇用策「初回雇用契約」(CPE)に抗議する大学生や高校生らのデモが十六日午後、各地であり、
最大規模の二十五万人以上が参加した。警官隊との衝突で若者約三百人が逮捕された。
警官隊らがデモに便乗した破壊行為を厳重警戒する中、一部の若者が暴走。パリ市内では、
ソルボンヌ大のあるカルティエラタン地区で学生らが発煙筒や火炎瓶を警官隊に投げつけ、警官隊は催涙ガスなどで応じた。
警察官や憲兵約五十人がけがをした。
十八日には学生団体と労組が合同で全国統一デモを予定。企業が二年間は二十六歳未満を理由なく解雇できるとする
CPE撤回を求めて政府に対し攻勢を強める狙いだ。
ドビルパン首相は、CPEを撤回しない方針を繰り返しているが、若者の不安を取り除くための支援策の強化によって、
事態収拾を図りたい考えだ。一方、首相への支持を表明しているシラク大統領は十五日、若者や労組との対話を首相に指示した。
首相は十七日に大学長らと協議する。
最新の世論調査によると、国民の68%がCPEに反対している。
ソース
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060317/eve_____kok_____000.shtml 747