上勝町の農産物販売の情報発信をしている第三セクター会社「いろどり」は、同町に
新年度、情報基盤整備事業で導入される光ファイバーの高速インターネット網を利用
した「上勝町特産品販売支援システム」の運用を始める。高齢者が多い生産農家に
とって、音声や動画を使った分かりやすい情報提供や情報交換が期待できる。
インターネット網は毎秒百万メガビットの通信速度。収穫作業の仕方や市場の出荷
風景、栽培方法などが動画で閲覧できるほか、テレビ会議もできる。ファクスで行って
いる受発注も、パソコンから入力が可能になる。高齢者が簡単にパソコン操作できる
特殊キーボードの導入も考えている。
生産者向けに提供される「いろどりBBニュース」のページでは、横石知二副社長
(47)の動画と音声を使ったメッセージが生産農家に送られる。出荷数や売り上げ
なども見ることができる。
同システムは、彩(いろどり)やユズやユコウなど香酸柑橘の生産農家、産直市
いっきゅう茶屋に納品している農家など約四百十軒が対象となる。現在、パソコンを
設置している農家は約六十軒。費用やセキュリティーなどの問題もあるが、将来的
には全農家に設置する予定。
システム構築に携わった職員の豊田剛士さん(27)=同町旭=は「お年寄りは、
声が聞けたり顔が見れたりすると安心できる。精神的な部分でも非常に役に立つ」
と話している。
http://www.topics.or.jp/News/news2006031808.html
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