徳島駅前で建て替えが進んでいた名店街ビルが十八日、再オープンした。地下一階、
地上十一階のビルにビジネスホテルや飲食店など十五店舗が営業。二〇〇四年五月の
閉店以来、一年十カ月ぶりに生まれ変わった「駅前の顔」に、早速大勢の買い物客が
詰めかけた。
あいにくの雨模様にもかかわらず、最上階にある展望浴場(天然温泉)の整理券を手に
入れようと午前七時半ごろから人が集まり始め、午前十時のオープン前には百人以上が
並んだ。
ビルを運営する猪之津興業の中村民子社長らが正面入り口でリニューアルオープンを
祝うテープカット。同時に、買い物客は一斉にビル内へ。人ごみをかき分けるようにしな
がら、思い思いの店をのぞいた。
展望浴場は入場制限するほどの盛況。友人と訪れた徳島市新浜本町一の主婦森尾信子
さん(58)は「ずいぶんおしゃれになった。温泉が入れるようになるまで、コーヒー店で時間
をつぶそうかな」と話していた。
新しい名店街ビルは延べ八千五十八平方メートル。地上一、二階には婦人服、輸入雑
貨、土産品、和食や居酒屋などが並び、全国展開するコーヒー店、コンビニエンスストア
も入る。地下は駐輪場。最上階には展望浴場のほかエステサロンがある。
ビジネスホテル「サンルート徳島」は三−十階部分で、客室は百七十七室。
旧名店街ビルは一九五七(昭和三十二)年に完成。老朽化に伴いいったん閉店して新築していた。
http://www.topics.or.jp/News/news2006031810.html