「ワンセグ」に出遅れ感
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)=冨岡耕】携帯電話で高精細なデジタル放送が受信
できる次世代携帯技術で、世界標準化を狙う競争が本格化しそうだ。同技術の核となる
米クアルコム社の半導体を採用したデジタル多チャンネル放送が全米で今秋にも始まるのを機に、
世界の通信大手二十五社が採用を決定したためだ。四月に日本でスタートする「ワンセグ」など
世界の携帯向けデジタル放送方式は五種類ほどあるが、クアルコムの世界標準に向けた攻勢が
今後、一気に強まりそうだ。
米国で始まる携帯向けのデジタル多チャンネル放送「メディアフロー」は有料だが、ドラマや
バラエティーなどが約二十番組、短時間のニュースなどいつでも好きなときに視聴できる蓄積型が
約四十番組、音楽が約十番組選べる。米携帯電話大手ベライゾンがサービス提供する。
クアルコムが一日(日本時間二日未明)、米本社で行った同技術の初公開の場で、メディア
フローUSAのジーナ・ロンバルディ社長は「非常に精細な映像で競争力も高い」と自信を見せた。
すでに米国では放送用周波数を新規取得済みで、端末は韓国サムスン電子とLG電子が開発する
ことが決まっているほか、関連団体には京セラやシャープ、三洋電機など日本メーカーも名を
連ねている。
>>2に続く
▽News Source Sankei Web(産経新聞【2006/03/03 東京朝刊から】)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/03kei001.htm ▽QUALCOMM
http://www.qualcomm.com/ ▽QUALCOMM JAPAN
http://www.qualcomm.co.jp/