東京都墨田区立竪川中学校の三橋秋彦教諭は、3年生の選択社会科の授業でシミュレーション
ゲームを使って経済を教えている。2月9日と16日の2回にわたり、パン屋を経営する
「ベーカリー・ゲーム」を使った。講義を聞くだけでは理解しにくい社会経済のしくみに“参加”
して自ら考えることがねらいだ。【岡礼子】
ベーカリー・ゲームは、横浜国立大学の白井宏明教授が5、6年前に大学生・社会人向けに開発
した入門用のビジネスゲーム。同大の授業などで使っているほか、長崎大、高知大、筑波大大学院
などに提供している。白井教授は「ルールが簡単なので中高生でもできるが、うまく経営するのは
難しく、社会人でも黒字にできないことがある」と説明する。
「ベーカリー・ゲーム」は、町の商店街の貸し店舗を借りてパン屋さんを始める設定。資本金や
家賃、材料費などが決められており、生徒は2人ずつのグループに分かれて、仕入れる生地の数、
製造するパンの数、パンの値段を決め、売り上げを競う。パンを焼くのに1日かかるという設定の
ため、仕入れた生地は明後日店に並ぶ。生地の状態で冷凍できるため、製造の段階で数を調整する
こともできる。1日ごとに、自社の売り上げ、在庫数、資金収支などが表示されるほか、
各グループの販売状況が比較できる。
>>2に続く
▽News Source MSN-Mainichi INTERACTIVE 毎日新聞 2006年2月23日 20時24分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20060224k0000m040083000c.html ▽横浜国立大学ビジネスゲーム
http://ybg.ac.jp/info.cgi