テレビ番組「秘密戦隊ゴレンジャー」などをモデルにデザインされた県内の特産品をPRする
キャラクター「紀ノ國戦隊紀州レンジャー」が、地域振興に一役買っている。
キャラクターは大阪府内のデザイン事務所代表が考案し、提供を受けた県とNPO法人が、バッグや
ポロシャツ、帽子などにプリントして販売を始めたほか、着ぐるみを作って関連イベントに登場させて
いる。県は「産業振興や環境保全に取り組む任務を担って欲しい」と期待している。 (林国広)
キャラクターは、ウメやミカンなどの特産品にちなんで、ウメレンジャー、スミレンジャー、
タチレンジャー、ミカンレンジャー、クジレンジャー、メハリズシレンジャー、キンザンジミソ
レンジャー、ピーチレンジャーの八つ。
このうちリーダーを務めるウメレンジャーは、風邪防止や血行をよくするという特技を持ち、
公害や害虫と戦う。頭にタチウオを乗せたタチレンジャーは、動脈硬化予防などを特技とし、
乱獲やゴミ投棄、マナーの悪い釣り人などに立ち向かう。
これらのキャラクターは、県職員でつくるプロジェクトチームと、NPO「和歌山観光医療産業創造
ネットワーク」が、共同で普及させている。収益金の一部は、世界遺産の森林保全にあてている。
大阪府吹田市にあるデザイン事務所「BCG(ビーシージー)」の馬場淳夫代表が、一昨年末から
去年1月にかけて企画やデザインをした。馬場さんは「多くの特産品をもっと広く知ってもらうため
には、親しみやすいキャラクターを作ることが効果的だと思った」と振り返る。
プロジェクトチームの刀祢つかさ・県マーケティング推進課員は「紀州レンジャーは今後も増えます。
多くの人に親しんでもらうことで、将来的には県外でも活躍して欲しい」と話している。
▽News Source asahi.com Mytown和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000602170002