南日本銀行(本店・鹿児島市)は4日、長期プライムレート(最優遇貸出金利)に連動する
個人向けローン3373件で利息を取り過ぎていたと発表した。「金利改定事務をし忘れて
いた」といい、同行は顧客約3000人に、年6%を上乗せした損害金を含め数千万〜1億円
を返還する。
同行の説明では、利息を取り過ぎていたのは長期プライムレートに連動して、毎月あるい
は年に1〜2回金利が変動する住宅ローンや、学資ローンなど49種類。記録がある95年
5月から現在までに、0・1〜0・5%程度の過徴収があった。対象者の把握を急いでいるが、
商品件数から計約3000人にのぼるとみている。返還額は住宅ローンの場合は1人平均4、
5万円で、その他は数千円〜1万円程度という。
長期プライムレートが変動した際、担当部署がシステム処理担当部に金利改定を依頼する
が、同行は「依頼し忘れたうえ、担当者の引き継ぎをしていなかった」と説明している。
南日本銀行は、鹿児島県内を中心に63店を持つ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060205ddm041040108000c.html