輸出総額 名古屋税関トップ
自動車関連好調で初
名古屋税関が27日発表した2005年の貿易概況速報によると、輸出総額は前年比
14・6%増の15兆6411億円と過去最高を記録、全国9税関で初めて1位になった。トヨタ
自動車など中部地方に立地する自動車産業が堅調で、自動車や同部品の輸出が
好調。昨年2月開港の中部国際空港からの電子部品の輸出増も貢献した。
輸出の主要品目では、自動車が11・0%増の5兆4111億円、同部品が11・8%増の1兆
5002億円となり、いずれも過去最高だった。自動車は原油高を背景に、燃費性能に
優れた中・小型車の需要が高まっており、輸出台数も4・9%増の311万台とバブル期
並みの実績だった。
輸出先を地域別にみると、アジアは16・4%増、米国は15・5%増、欧州は5・7%増と軒
並み増加し、特に中国向けは20・1%増と大幅に拡大した。
港別では、名古屋港が6・6%増の8兆7314億円で、7年連続の全国1位。中部国際空港
(開港までは名古屋空港の実績含む)は4・9倍の8103億円で、電子部品、航空機用
エンジン部品などが増加した。
一方、名古屋税関全体の輸入は、原油などの価格高騰が影響し、17・8%増の7兆
776億円。輸出入総額では15・6%増の22兆7186億円で、東京税関に次いで全国2位。
名古屋港の輸出入総額は5年連続で全国一だった。
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20060127/eve_____kei_____001.shtml