>>263 Unixのシステム開発プロジェクトが進んでいるが、あれは情報系。
取引システムは注文、約定、決済などのサブシステムで組まれておりこのシステムに関してはCPUの増設で対応可能。
今回の問題はシステムの処理上限の見積もりを誤ったことが原因で増設するCPUに余裕を持たせれば解決する。
また構築し直すといっても処理系の裏にはIMS/DB互換のデータベースが動いており、メインフレームの
トランザクション管理機能を備えたデータベース対応のシステムをOpenシステムに移行することは不可能。
1から作り直すしかない。このシステムを再構築したらおそらくサブシステムごとに2000人月くらいの工数がかかる。
そもそも取引系のシステムは5年前に即日決済に移行しようとする計画が持ち上がった際に東証コンピューターで
開発することになった後でいろいろあってプライムシステムが東証コンピューターを買収してプロジェクトをスタートさせた。
ところがその後になってから証券会社が即日決算のシステムに移行するには証券会社側のシステムも構築しなおさなければ
ならないのでそんなめんどうなことはできない。今のままでも十分に動いているものを今更作りかえることが必要なのか
という大議論が起こって結果的にプライムシステムが40億円くらいの損失を蒙ってプロジェクトが破綻したという経緯がある。
取引所システムの再構築といっても証券会社とのインターフェースがメインフレーム系のプロトコルで作られているから
それをUnixで作りかえたりすると下手をすると証券会社のシステムも全部作りかなければならなくなる。基本的に証券
会社はぎりぎりで経営しているところが多く、またかなり保守的。そうしたシステムの改変はすっごい嫌がる。