ブリヂストン社長に荒川氏 リコール問題解決で刷新
2006年01月12日18時57分
ブリヂストンは12日、3月30日付で渡辺恵夫社長(63)が取締役相談役に
退き、後任の社長に荒川詔四副社長(61)が昇格する人事を発表した。渡辺氏
の取締役任期は07年まであるが、子会社の米ファイアストンが製造したタイヤ
の大量リコール問題が米フォード・モーターとの和解で決着したのを受け、トップ
交代による海外戦略の仕切り直しを図る。
ブリヂストンは仏ミシュラン、米グッドイヤーと共に世界3大タイヤメーカーの
一角を占めるが、ファイアストン問題で01年以降、フォードとの取引が解消される
など北米事業に苦戦してきた。フォードとは昨年、和解が成立した。
渡辺氏は12日の会見で「目標だった信頼回復はほぼ達成できた」と述べ、後任
の荒川氏について「18年に及ぶ海外経験を買った。グローバル展開に最適な人」
と評した。荒川氏も「名実共に世界ナンバーワンの製品、サービスを提供したい」
と抱負を語った。
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