青森県水産振興課によると、県沿岸のサケ漁の漁獲量が
11月末現在で3800トンと、前年同期の56.2%にとどまっている。
特に太平洋が前年同期の48.1%と半数に届かない深刻な状況だ。
漁獲量の減少で、県全体の漁獲金額も8億2950万円と前年同期を大幅に下回っている。
同課では「来遊量が少ないことに加え、大型クラゲの大量発生が影響した。
同じように大量発生した2003年度並み(4812トン)に漁獲量が低下する可能性もある」とみている。
海域別の漁獲量は太平洋が2209トン、津軽海峡が1038トン、日本海が505トン、陸奥湾が48トン。
津軽海峡が前年同期の77.2%、日本海が64.6%、陸奥湾が107.1%だったのに対し、太平洋の落ち込みが大きい。
サケは親潮にのって来遊するとされるが、
「今年は太平洋の親潮の張り出しが弱く、県沿岸への来遊が少ないため」(同課)とみられる。
さらに、大型クラゲの大量発生による漁業被害が相次ぎ、漁獲量が減少した。
漁獲匹数は、前年同期の56.3%の114万2041匹。
1キロ当たりの平均単価は前年同期を19.0%上回る218円だが、
漁獲が少ないため、県全体の漁獲金額は前年同期の66.8%にとどまった。
太平洋は5億1027万円と、前年同期の55.3%だった。
一方、河川へのサケの遡上(そじょう)は、県全体で25万8569匹で、前年同期の125.4%となった。
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2005/12/08/new05120803.htm 青森県農林水産部水産振興課
http://www.pref.aomori.jp/suisan/