近畿の企業が高校新卒者の採用を拡大している。団塊世代の退職を控えて製造現場での
技術継承を急ぐ。ここ数年の採用手控えでバランスが崩れ始めた年齢構成を是正する狙いもある。
来春卒業予定者の就職内定率は企業の業績改善も重なって、ほぼ10年ぶりの水準まで改善している。
ただ、改善には地域差も大きく、一部では厳しい状況も続いている。
製造業では団塊世代が定年退職を迎える「2007年問題」への対策として高校新卒者の採用を増やす企業が目立つ。
来春四倍に増やすダイキン工業は「製造現場での後継者不足を見越して先手を打った。技能を伝承できる人材を
育てたい」(人事部)と高校新卒の確保に力を入れる狙いを説明する。大卒の採用は今春とほぼ同じ水準にとどめる考えだ。
■ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20051130c6b3002g30.html