米国でデジタルビデオレコーダー(DVR)サービスを提供するTiVoは7日(現地時間)、米Yahoo!との提携を発表した。
TiVoがDVR「TiVo Series2」ユーザー向けに提供しているオンラインスケジューリング機能をYahoo!のテレビ情報
サービス「Yahoo! TV」に統合し、Yahoo! TVからTiVo Series2の録画予約を行えるようにする。
発表ではまた、今後数カ月のうちに、写真、交通情報、天気情報などのYahoo!のサービスをTiVoのサービスでも
利用できるようにするとしている。
TiVoはDVRサービスにおいて、リモコンを使って簡単にテレビ番組を検索・録画予約できるシンプル操作をアピールしている。
そのため、オンラインスケジューリングはユーザーが外出先から番組を予約するための機能として提供している。
だが、米AppleがiTunes Music Storeでテレビ番組の販売を開始したように、米国ではビデオコンテンツのオンデマンド
配信が注目され始めている。TiVo自身もDVDレンタルのNetflixと映画のオンデマンド配信サービスを開発している。
オンデマンド提供が本格化した場合、視聴者は現在とは比べものにならないほどの数のビデオコンテンツを選択
できるようになり、コンテンツ探しで検索サービスが活用される可能性がある。
これが現在、Yahoo!やGoogleがビデオ検索に力を入れている理由の1つである。そのような中での両社の提携は、
次世代のテレビサービスを見据えた一手とも言える。
現時点でYahoo! TVとTiVoのオンラインスケジューリングのWebページを比べると、番組予約のための基本的な情報
という点では大きな違いは見られない。ただし、Yahoo! TVは、芸能ニュースやゴシップコラムなど、バラエティ豊かな
情報と結びついている。また将来的に、他のYahoo!のサービスとの連携が強化されるという期待感もある。
■ソース
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/11/08/103.html