松下電工は、業界で初めてマッサージチェアの「エコリターナブル包装・回収システム」を開発し、
5月から試験運用していると発表した。
このシステムは、工場から顧客宅へ配送後、包装材料などを回収する循環物流で、
従来の方法に比べて必要なエネルギーは二酸化炭素排出量換算で7分の1にまで低減できるという。
マッサージチェアの場合、駆動部が多く、精密な制御が必要であるため、輸送上の損傷を軽減するために重厚な段ボール材を使っている。
しかし、開封後は多量の廃棄物が出るのが課題だった。
「エコリターナブル包装・回収システム」では、段ボールによる包装形態を変更し、上下に強度、耐久性に優れた高密度ポリエチレンを採用した。
また、胴部には多数回使用できる強化段ボールを、緩衝材には発泡ポリエチレンを使用した。
このように段ボール材の資源節約を図るとともに、
緩衝材やシートなどを送付先で回収して工場に持ち帰り、リサイクル、廃棄管理を行うことで、配送先での包装材の廃棄をなくした。
ちなみに、同社では、01年12月から、照明器具の搬入に梱包材削減のための「Smartエコデリバリーシステム」を導入している。
このシステム導入以降、05年8月までの累計で、段ボールの削減量は約240トンに、作業時間削減量は約5割になったという。
(日経エコロジー、EMF)
ソ〜ス:
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/eco/404314 松下電工のWebサイト
http://www.mew.co.jp/ 依頼第八百五十四號