>>213 が模範解答。
携帯電話の設計をしているので、Apple(の下請けの台湾メーカー)が何の目的でどのように
手を抜いたか、正確に言い当てることができる。
携帯電話の液晶部分の保護パネル(外から触れる部分)は透明アクリル樹脂を使っているが、
そのままでは簡単に擦り傷がついてしまい、使っているうちにスリガラスのように曇ってしまう。
そのため、少なくとも日本メーカーが製造しているほとんど全ての携帯電話の場合、UV硬化
塗装というのを施している。ソニーとかが「スーパーハードコート」と呼んでいるのもこれ。
簡単に言うと、UV塗料という紫外線を当てると硬化する性質を持った透明な塗料をアクリルに
塗って、紫外線を当てて表面硬度を大幅に上げる。こうすることで、ちょっと硬いものが当たった
くらいでは傷が付かなくなる。
携帯電話の場合、液晶保護パネルだけではなく、本体もすべてこの塗装をしているメーカーが
多い。だから剥き出しでポケットにいれても傷が付きにくい。
このUV硬化処理はコストがかかるため、原価が厳しく、持ち歩く頻度も少ないコードレス電話の
子機なんかの場合は、液晶パネルだけUV塗装を施して、本体は処理を省いている。
日本メーカーでも、コードレス電話の盗聴機なんかを作っている三流メーカーは品質を気にしな
いのでこのUV塗装を省いている。だからすぐにパネルが傷だらけになる。
こんなことは携帯機器を作るメーカーの機構設計担当者の常識。