米Oracleと米Siebel Systemsは,Oracle社によるSiebel社の買収について合意した。
Oracle社が米国時間9月12日に明らかにしたもの。
Oracle社はSiebel社の普通株式を,1株当たり10.66ドルの現金を支払って取得する。買収総額は
58億5000万ドルだが,買収にともないOracle社は22億4000万ドルの現金を得るので,実質的な金額は
36億1000万ドルになる。手続きは2006年初頭に完了すると見込む。
Siebel社の株主は,1株当たり10.66ドルの現金を受け取るほか,Oracle社の普通株式と交換する
取り引きも選択できる。ただし株式交換は,Siebel社普通株式の30%以下に抑える。
Oracle社CEOのLarry Ellison氏は,「買収で当社は世界最大のCRMアプリケーション・ベンダーになる」と述べる。
「Siebel社の顧客企業4000社とCRMユーザー340万人を獲得することで,当社は北米アプリケーション市場トップ
の地位を強化し,世界市場でも1位に近づく」(同氏)
今後の業績に与える影響について,Oracle社社長兼CFOのGreg Maffei氏は「2007会計年度通期
(2006年6月〜2007年5月期)における非会計原則(GAAP)ベースの売上高が増える」とみる。
「長期的には,当社が掲げた前年比20%増収という目標の達成に貢献するだろう。
これまでの研究開発費,サポート・インフラの規模,バック・オフィス業務の類似性を考えると,
両社が1つになると大きな効率向上につながるはずだ」(同氏)
■ソース
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20050913/220998/