富士経済(本社:東京都中央区)は2005年9月9日、国内外食産業の動向調査結果を発表した。
2004年の市場規模は前年比0.8%減の32兆1754億円で、2005年は同1%減の32兆870億円になる見込み。
注目の業態は「アイリッシュパブ」と「低価格ふぐ料理」としている。
外食産業は1998年以来縮小基調で推移しており、2005年も減少が続けば、8年連続のマイナス成長となる。
市場全体でオーバーストアの状況が続いているため、競合はさらに激化し、新規出店による拡大も見込みにくいとしている。
分野別で2005年に高い伸長率が見込まれる上位5カテゴリーは、「ファーストフード」「エスニック料理」「テイクアウト」「喫茶」
「ファミリーレストラン」で、それぞれ1%または2%の成長を予想している。ファミリーレストランは、米国産牛肉のBSE問題の発生から、
牛肉仕入れを国産や他の産地に切り替え、単価、客単価が上昇して微増傾向になったという。
また、今後注目される「アイリッシュパブ」の市場規模は2004年の13億円から5年後の2009年で18億円(38%増)に、
低価格ふぐ料理は、冷凍技術や養殖技術の発達で安定供給が可能となり、77億円から2009年には153億円(99%増)に拡大する見込みという
調査レポート「外食企業マーケティングデータ(2005年の外食市場総括)」はA4判、286ページ。価格(税込み)は8万4000円。
※富士経済
http://www.fuji-keizai.co.jp/ ■ソース
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/396987