MRI(磁気共鳴画像化装置)とCT(コンピューター断層撮影装置)とを備えた
「MRX手術室」が国立がんセンター中央病院(東京都中央区)に完成した。報道
陣に1日、公開された。両装置のある手術室は日本初で、世界でも珍しいという。
肉眼で見えない、体内の深い部分や狭い部分を手術する場合、現在は外科医
が臓器のすき間などから手を入れ、指先の感覚で手術する。このため、がんを取
り残すことや、重要な血管を傷つけて出血を招くこともある。
新手術室では、医師がCTやMRIで自分の手や患部を写し、切っている場所を
目で確認できる。がんだけを正確に切ることで患者の負担を減らし、効果を高め
るのがねらいだ。
新手術室の総費用は5億2000万円。MRIの強い磁場に影響されない特殊な
メスなどをそろえ10月にも稼働する。当面は臨床試験として週に2、3人を手術
する。脳腫瘍(しゅよう)や肺がん、乳がんなどに活用が見込まれるという。
☆元記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050802-00000009-maip-soci Yahoo 2005/08/02