【速報】中国、人民元切り上げを発表

→通貨を切上げると、当該通貨の価値が高まります。
　　 　その為、外国の「モノ・サービスを購入する場(輸入)」には有利になります。
　　 　しかし、外国への「モノ・サービスを販売する場合(輸出)には、販売先での価格が上昇してしまい、競争力を失ってしまうことになります。

　　→中国の為替レートは中国人民銀行(中央銀行)が常時介入しており、実質的には固定相場制です。
　　　　　・固定相場制：為替相場の変動を、固定or小幅に限定する制度
　　　　　・変動相場制：為替レートの決定をマーケットの需要と供給に委ねる制度



人民元切り上げ問題の行方　(世界の工場から、世界の市場へ)
　　　　２００７年迄には、変動相場制へ移行との見通し。(時期について、直近では7/1の共産党設立記念日・香港返還日や、10/15〜16のG20等との憶測があるようです)
　　　
　　　　　　�@　人民元切り上げ→米輸入品価格の上昇で米国内物価上昇の可能性。
　　　　　　�A 人民元切り上げ→アジア通貨切り上げ→円高へ。
　　　　　　　　　　(人民元が通貨バスケット制に移行した場合の円買い圧力も)
　　　　　　�B 中国を輸出拠点として活用している企業・産業にとっては不利。
　　　　　　　　　　(労働コストが低い国への移転を検討する必要がある)
�C 元高は中国の購買力を拡大させるので、欧米諸国のように中国の内需市場をターゲットに進出している企業・産業にとっては、海外調達コストが低下しメリットは大。
�D これからは中国の内需がターゲットになるので、製造業だけでなく金融・サービス業にも進出の可能性が広がります。