高速・貸し切りバスの富士交通(仙台市)と業界中堅の帝産観光バス(東京・品川)グループの
帝産観光バス仙台(仙台市)が経営統合する。富士交通と帝産観光は同じ投資ファンド運営会社の支援を受けており、
同ファンドが筆頭株主の新会社を設立して両社のバス事業を譲渡。
収益が低迷している貸し切りに代わり、高収益の高速バスを強化して生き残りを目指す。
新会社は「帝産富士交通」。本社は仙台市若林区に置く。社長には大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・
リゾート」を運営するフェニックスリゾート(宮崎市)元専務の黒須栄男氏を迎える。富士交通の菊地保社長と
帝産仙台の小林壽一社長も役員にとどまるもようだ。
投資会社のジェイ・ウィル・パートナーズ(東京・中央)が運営する企業再生ファンドが帝産富士交通に出資、
筆頭株主になった。新会社の年間売上高は単純合算で約10億円、貸し切りバスの保有台数では宮城県内で有数の規模となる。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20050712c3b1204012.html