プリンタメーカーのLexmark Internationalが米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)を
持ち出して、競合企業によるLexmarkプリンタ用の安価な詰め替えトナーカートリッジ製造
をやめさせようとした戦術は失敗したようだ。
Lexmarkによれば、同社は下級審で請求が退けられた後、米連邦最高裁でDMCA関連
の主張を審理するよう求めていたが、提出が遅れたためにコメントなしで却下された。
この決定により、この問題について当面最高裁で審理が開かれることはなくなった。
今回の訴訟が始まったのは2002年12月。詰め替え用トナーカートリッジに使われる電子
チップのメーカーStatic Control Components(SCC)を相手取ってLexmarkが提訴した。
SCCによる同チップの製造は米著作権法違反に当たるとLexmarkは主張、SCCのSmartek
チップには著作権で保護されたLexmarkのソフトが使われていると訴えていた。
SCCの法律顧問、ウィリアム・ロンドン氏は「この訴訟のDMCAの部分はこれで終わった
と考える。最高裁がこの問題の審理を拒否したということは、DMCA問題が先の裁判所の
判決で決着したことを意味する。この訴訟でDMCAを発動すべきだとするLexmarkの主張
は下級審で既に退けられている」と同氏。
訴訟は今後も米連邦地裁で継続され、残る問題が審理されるとロンドン氏。SCCは7月
にLexmarkとの和解を模索するが、それが失敗すれば恐らく来年には審理が始まるだろう
と話している。
■ソース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/10/news026.html 関連スレ:
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