※ソースより抜粋しています。
独フォルクス・ワーゲン(VW)と米ゼネラル・モーターズ(GM)は相次いで、中国にエン
ジン製造工場などを建設する。エンジンなど重要部品も中国で現地生産することにより自
動車全体の生産コストを低減、自動車の販売価格にも反映させる狙いがある。
部品の現地生産については、米フォード・モーターなど中国に進出している主要海外メー
カーも2008年までに総額で150億ドル(約1兆6000億円)を投じる予定で、競争が激化
している中国市場でのサバイバル合戦が激化しそうだ。
VWは第一汽車(一汽)集団と合弁で、遼寧省大連市の経済技術開発区にエンジン工場
の建設を開始した。総投資額は1億5000万ユーロ(約198億円)で、エンジン部品の生産
・組み立てを行う生産ラインの総面積は3万平方メートルに達する。
07年初めに量産を開始する予定で、原材料は中国内で調達する。当初の国産化率は
70%程度になるが、できるだけ早く100%を目指す。
同社は現在、エンジンなどの重要部品はドイツの本社工場などから中国に持ち込んでいる。
その分、コスト高につながっているが、中国で生産することで、大幅な経費削減を期待してい
る。VWと一汽の生産合弁、一汽VWは現在、コスト削減計画を実施しており、部品の現地
調達のほか、輸送費などの諸経費の見直しを進めており、今年のコスト削減目標額は30
億元(約390億円としている。
一方、GMは今月初旬、広西チワン族自治区柳州市でのエンジン工場の建設を開始した。
総投資額は32億元(約416億円)。07年中の完成、操業開始を目指しており、小型自動
車用のエンジンを年間30万基生産する予定だ。
英字紙「チャイナ・デーリー」によると、同社では現在低迷している中国の自動車市場も
今年後半には回復すると予測しており、今後、上海汽車などとの合弁会社の工場建設
などに総額30億ドル(約3210億円)を投じて、自動車を年間130万台生産する計画だ。
■ソース(全文)…FujiSankei Business i. 2005/6/9
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20050608201932-RALRRPLYOH.nwc