【企業】ライブドアが対応策検討「ニッポン放送株は保有続ける」
あと、ビジネスの基本は「信頼関係」だよ。
人間関係ってのは、そこに既に築かれた信頼関係があるから、
その信頼構築の手間がない分だけ、低コストで事業展開できる魅力がある。
人間関係がなくても、良い仕事をやってきた実績と言うのも、
一種の信頼を与えることになるので、
そう言う会社からのオファーも真剣に検討してもらえる。
その点、ライブドアはどうか?と言えば、
買収した企業は、買収以前に比べてモチベーションが下がってばかりだし、
ライブドアの企業価値もマネーゲームに依存している部分が高い。
さらには、今回の敵対的買収と、その際の発言を考えれば、
ライブドアとの取引では、いつ何時、
「騙された方が悪いんですよ。」と言われるか、わからない。
だから、しっかりとした契約書を作成して、
その契約書の中身も、かなり優秀な弁護士に依頼して点検してもらい、
尚且つ、日常の会話等も全て録音しておく必要があるし、
正式会議では弁護士に立会いを依頼して、両社合意の議事録も残さなきゃならない。
つまり、ライブドアとの業務は、
信頼関係を築けない故に、本業と関係のないコストが滅茶苦茶高くなる。
だから、これからの取引は苦労することになると思うよ。
これまでは、それでも、問題は金で解決すればよいってスタンスだから、
ライブドアが支払いを拒否する可能性は少なかったけど、
今回の買収が上手くいかないと、キャッシュフローがかなり小さくなるからね。
支払い余力の問題もでてくるから、その点でもリスクが高くなる。
だから、信頼を失った企業ってのは大変なんだよ。雪印や三菱自動車みたいにね。