角川ホールディングス(HD)は17日、ジャスダック上場で映画配給大手の日本ヘラルド映画を
株式交換によって完全子会社にすると発表した。同日付で子会社の角川映画から日本ヘラルドの
発行済み株式の約43%を購入。日本ヘラルドの残りの株主には、8月2日に日本ヘラルド株1株に対し、
角川HD株34株を交付する。日本ヘラルドは7月27日に上場廃止となる。
日本ヘラルドは昨年春に角川映画を引受先とする第三者割当増資を実施、角川HDの傘下に入った。
角川映画は日本ヘラルドの保有するシネコン(複合映画館)や劇場を活用、自社作品を公開してきた。
日本ヘラルドの完全子会社を機に、角川映画の配給部門を日本ヘラルドに移管、業務効率化を進める。
日本ヘラルドは角川グループからの資金導入で経営の立て直しを進めているが、成果はあがっていない。
日本ヘラルドは同日、2005年3月期の業績予想を修正。連結経常損益は45億1000万円の赤字と、
従来予想より33億5000万円赤字幅が拡大する見通し。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050317AT1D1700B17032005.html