独立系の企業再生会社、プリヴェチューリッヒ企業再生グループが東洋証券など中堅証券会社5社の
買収を目指す方針を発表したのに対し、これら5社は15日、「プリヴェ社が想定している事業モデルは
当社の企業価値の向上につながるものではない」(水戸証券)などと、いずれも買収提案に否定的な
見解を明らかにした。
プリヴェ社は友好的に買収を進める構えだが、交渉は難航が予想される。
プリヴェ社は、企業再生を手がける東証2部上場企業だ。過去には自動車販売会社を買収した実績があるが、
2005年2月以降は、丸三証券、東洋証券、水戸証券、いちよし証券、高木証券の中堅証券5社の株式を
相次いで取得し、各社の5%超を保有する大株主に躍り出た。
プリヴェ社の松村謙三社長は、この5社のうちの少なくとも1社の経営権取得を目指す考えで、
「交渉が進ちょくすれば、株式公開買い付け(TOB)を実施して過半数を取得したい」と述べ、
各社との交渉を通じて友好的に買収を進める考えを示した。
ただ、買収対象にされた証券会社は「これまでにプリヴェ社と交渉したことはなく、提携も検討していない」
(高木証券)などと困惑している。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/ynews/20050315ib25.htm