米ヒューレット・パッカード(HP)が、米インテルと1988年から続けてきた
高性能サーバー用MPU(超小型演算処理装置)「アイテニアム」の共同開発事業から
撤退することが明らかになった。新しい64ビットMPUとして2001年に鳴り物入りで
発売したが売れ行きが伸びず、経営資源を他分野に配分した方が得策と判断したようだ。
インテルは数百人といわれるHPのアイテニアム担当技術者の大部分を雇い入れ、引き続き
高性能化と拡販に力を入れる。ただサン・マイクロシステムズやIBM製の64ビットチップから
シェアを奪えず、アイテニアムの販売数量は両社の期待値を下回り続けている。
HPはこれまで、独自開発の「PA」、買収したコンパック・コンピューターから引き継いだ
「アルファ」とアイテニアムの三種類のMPUを開発し、自社製サーバーに搭載してきた。
うちアルファは今年8月に最終機種を発売し新規開発を打ち切り。PAも来年発売するモデルを
最後にすると宣言している。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041217AT1D1601K16122004.html