★経産省、ナノテク製品に標準規格検討・欧米に対抗
経済産業省は、次世代の産業基盤として期待されている超微細技術(ナノテクノロジー)
分野で、製品の評価方法などに関する標準規格づくりに乗り出す。新素材や医療など
ナノテク関連市場は急成長しているが、性能などを示す統一規格が無いため、メーカー
ごとに製品がバラバラで混乱が生じている。欧米が独自に規格づくりに乗り出しており、
日本に不利な国際規格が成立する可能性もあるため、日本規格が必要と判断した。
ナノテクは物質を分子レベルで操作して様々な性質を引き出す技術。家電や半導体、
服地などに使う新素材のほか、医療や化粧品分野でも応用が進み始めている。ただ
現在は規格がないため性能表示がまちまちで品質が一定でないほか、ブームに乗じた
まがい製品も目立ち始めている。経産省は年内にも大学や公的機関、ナノテク製品の
メーカー関係者ら専門家が参加する標準化委員会を設置し、検討を始める。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20041205AT1F0202B04122004.html