ルネサステクノロジがミツミ電機に半導体工場を譲渡

1 ：風の中のスバルφ ★：04/09/02 19:08 ID:???

ルネサステクノロジ（東京都千代田区）は１日、北海道千歳市の半導体工場を、今年１２月をめどにミツミ電機
（東京都多摩市）に譲渡する、と発表した。資産算定中のため、譲渡額は明らかにしていない。

　同工場は、ルネサスの生産子会社であるルネサス北日本セミコンダクタ（北海道千歳市）の拠点。
シリコンウエハーに回路を作製するなどの「前工程」と呼ばれる製造工程を担当する。
線幅０．３５－２マイクロ（１マイクロは１００万分の１）メートルのプロセスで、直径６インチウエハーを用いて製造しており
、現在の先端半導体から比べると旧世代で成熟した技術。

　同工場は「現在はフル操業」（伊藤達・ルネサス社長）の状況。今後は事業を先端半導体に集約する方針から、
旧世代プロセスを用いる同工場の整理を進めていた。一方、ミツミは半導体事業はアナログタイプを主体としており、
同タイプでは旧世代のプロセスの利用を当面継続することから、半導体工場の増強を検討していた。両者の思惑が合致し、今回の工場譲渡につながった。

　千歳工場は敷地面積約１６万平方メートル、従業員４５０人。生産能力は月間１万４０００枚（８インチウエハー換算）。
現在は自動車、産業機器、電機機器など向けの汎用マイコンを生産している。譲渡後、従業員は２年間、ルネサスから出向し、以降は転籍を検討する。

　千歳工場の組み入れにより、ミツミの半導体生産能力は現状の約２倍の月間６万枚程度（６インチウエハー換算）に増強される。
同社は「２０１０年度に、半導体事業を現状の約２倍となる７００億円の売上高に伸長させる」（森部茂社長）との計画を打ち出しており、この計画達成に向け、同工場は大きな役割を果たすことになる。

http://www.business-i.jp/news/electric/art-20040901203612-GNHOORESMO.nwc