日本政策投資銀行(政投銀)が今年4月に創設した“環境融資制度”の
希望企業が急増している。現在までに6社に対して融資を実行したが、さらに
約80社が融資の実行や審査を待っている状態だ。政投銀では審査の担当者を
期初に比べて倍増するなど対応を急いでいるが、さらに地銀などと連携し、
地方企業の掘り起こしにも力を入れる方針だ。
この制度は、環境に配慮した経営を行っている企業に対して、環境関連の
設備投資や研究開発など使途を限定した資金について、金利を優遇して融資する。
「環境配慮型経営促進事業」の名称で、今年度から始めた。コンプライアンス
(法令順守)、リサイクル、地球温暖化対策、化学物質管理など環境に対する
負荷を低減するための活動の127項目を250点満点で採点、点数に応じて
融資金利を割り引く。
評価は156点以上を最上位とし、例えば期間10年の融資なら通常融資に比べて
金利を0.6%程度割り引く。140−155点は0.4%程度、120(中堅・
中小企業は110点)−139点は0.2%程度の金利をそれぞれ優遇。それ以下の
点数しか取れない企業は、環境への配慮が十分でないとし、制度の対象から外される。
制度を利用した融資の第1号は最上位の評価を得た三菱樹脂で、融資額は
10億円。対象は中堅企業にも広がっており、プラスチック成型加工のタカギセイコー
(富山県高岡市)、建材メーカーの日本インシュレーション(大阪市)などにも融資を行った。
融資の実績があがるとともに、融資を希望する企業も増加。5月段階では
希望企業は50社ほどだったが、現在では融資を実行した6社を含めて約90社にまで
拡大し、「これほど融資希望が来るとは思わなかった」(竹ケ原啓介・政策企画部調査役)と
いう状況。政投銀では担当部署の人員を4月に比べて2倍となる10人に増やし、
対応を急いでいる。
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/art-20040827204923-MRAVMKRFRU.nwc 依頼
◆スレッド作成依頼スレ★12◆
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1092558827/200