ブッシュ米大統領は13日、欧州の航空機大手エアバスに対するEUの補助金を廃止させるため、
WTOへの提訴も含め、あらゆる手段を活用するように米通商代表部(USTR)に指示したことを明らかにした。
遊説先のシアトルで語った。シアトルには航空機市場でエアバスと激しく競合するボーイングの主力工場がある。
大統領は「ゼーリックUSTR代表に補助金が不正であるとEU側に9月の会合で伝えるよう指示した」と語った。
エアバスに対するEUの補助金は1992年にできた米EU航空協定で認められている。しかし1990年代から現在にかけて、
世界の航空機市場でのエアバスのシェアは拡大。こうした政府補助金を受けていないボーイングは、
EUの補助金を「不公平だ」と批判を強め、米政府も航空協定を見直して、補助金を廃止すべきだとEU側に働きかけていた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040814AT2M1400M14082004.html