NECは2日、銀行や企業などの基幹システムに用いる汎用コンピューター
(メーンフレーム)用の中央演算処理装置(CPU)の自社開発を中止する、
と発表した。同社のメーンフレーム「ACOS−4シリーズ」は、
今秋に投入予定の新型から、米インテル製CPU「Itanium(アイテニアム)2」に
切り替える。
同社はこれまで、メーンフレームに利用するCPUは自社開発の方針を貫いてきた。
しかし、近年のビジネス状況、顧客の要請などを分析した結果、
自社開発に経営資源を投じ続けることは得策ではないと判断した。
CPUはインテル製を利用するが、これまで自社で培ってきた高速・高信頼化技術を、
CPUの周辺に配置するチップセット、ソフトウエアに搭載し、
世界最高クラスの製品に仕上げていく。
メーンフレーム、サーバーを核にする「プラットフォーム事業」の2003年度の
売上高は、約5300億円、売上高営業利益率は約2%。
これを、今回打ち出した各種施策により「2006年度には約5%に向上させ、
中期的には約7%にまで高めることを目標に掲げる」(川村敏郎副社長)としている。
FujiSankei Business i
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