経済産業省は二十九日、二〇〇四年七−九月期の粗鋼需要が前年同期比4・0%増の
二千八百六十万トンとなる見通しと発表した。国内、輸出向けとも需要は堅調と予測、
四−六月期と合わせた本年度上期の見込みは五千六百八十四万トンとなり、一九七三、
七四年度に次ぐ過去三番目、三十年ぶりの高水準となる。
製品となる鋼材(普通鋼と特殊鋼の合計)の需要も、3・7%増の二千六百十七万トンと見込む。
内訳は国内需要が3・0%増の千八百六十三万トン、輸出が5・5%増の七百五十四万トン。
国内は、自動車や産業機械など製造業向けに加え、民間設備投資の活発化により建設向けも
伸びを予想。輸出も、景気抑制策により中国の鋼材輸入量が減少しているが「調整対象は建設用の
汎用品で、日本から輸出している薄板など高級品への影響はない」(鉄鋼課)としている。
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20040630/mng_____kei_____001.shtml