サン、RFIDの構築実証施設“Sun RFIDデザインセンター”を開設――
システム構築に向けた統合的な導入支援サービスも提供開始
http://biz.ascii24.com/biz/news/article/2004/06/24/650256-000.html サン・マイクロシステムズ(株)は23日、RFID(無線ICタグ)の検証施設“Sun RFIDデザインセンター
”を東京の用賀に開設するとともに、RFIDの実運用に向けた統合的な導入支援サービスを開始
すると発表した。同センターの開設日は7月1日で、RFIDの導入を検討している前ユーザーおよび
パートナー企業各社は無償利用できる。
“Sun RFIDデザインセンター”は、施設内に設置されたRFIDおよびRFIDリーダーや、サンの提供
する環境ですでに動作の確認がされているパートナー企業各社のデータベースやサプライチェー
ン・マネージメントのソフトウェアを利用して、統合的なRFIDシステムの構築と動作の実証が可能な
施設。同社が2000年より運営をしている統合実証センター“iForce SolutionCenter”の施設と設備を
共有して運営され、総床面積430平方メートルの中に、サーバールームやワークルーム、AVルー
ム、デモスペースを備える。同様の施設はすでに米テキサス州ダラスに開設されており、今後はヨー
ロッパ向けに英スコットランドにも開設予定だという。
RFIDを活用したシステム“Sun EPC Network”を、同社は“モノのインターネット”と位置付けている。
このシステムでは、RFIDの取り付けられた“モノ”のEPC(Electronic Product Code、固体識別コー
ドに相当)を、RFID向けミドルウェア製品群“Sun Java System RFID Software”(現在プレビュー版
を提供中。正式リリースは2004年中の予定)で中継処理し、データベースやサプライチェーン・マネー
ジメントソフトウェア、ネットワーク網に受け渡す。同社は、物理レイヤー(EPCを送信するICタグや
アンテナ)、エッジ・レイヤー(RFIDリーダー、データのキャプチャーやフィルタリング、ロギング、デ
バイス管理などを行なうイベント管理サーバー『Sun EPC Event Manager』)、ミドルウェア製品群
“Sun Java System RFID Software”をはじめとするミドルウェア・レイヤー、受け取った情報を実際に
管理・運用するビジネス・レイヤーの4段階のインフラを、パートナー企業と協力し提供していくという。