【売却】KDDIがDDIポケットを売却

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PHS、3年越し買収、カーライル、KDDIから――「転売せず」決め手に。2004/05/28, 日経産業新聞

米投資ファンドのカーライル・グループによるKDDI傘下のPHS最大手DDIポケットの経営権獲得が事実上決まった。
DDIポケットの二位株主の京セラと組み、約二千二百億円で買収する見通しだ。
PHS技術の成長性に早くから着目してきたカーライルは、三年越しの買収計画を実現することになる。
 「これまで我々のやってきたことが高く評価されての買収提案だと思う。
不安かとは思うが、結論までそんなに長くはかからない。今後ともしっかりやっていこう」
 カーライルが京セラと組んで同社の経営権を握ることが明らかになった二十七日午前、
DDIポケットの山下孟男社長は本社に集まった社員を前にこう説明した。
ある社員は「買い手がどこにせよ、いずれKDDIから離れる日が来るのはわかっていた」と極めて冷静に受け止める。
実はカーライルがDDIポケットへの買収を提案したのは今回が初めてではない。
主力の携帯電話事業「au」以外の移動体通信事業の売却を急いでいたKDDIに対し、
二〇〇一年秋にも同じ米投資ファンドのリップルウッド・ホールディングスと競う格好で、買収提案した経緯がある。
DDIポケットは当時、定額制データ通信「エアーエッジ」がヒットし始めた。
九〇年代後半、「携帯に比べてつながらない」といった批判を浴び、急速に市場が縮小していたPHSだが、
業界では高効率なデータ通信ができるという特性に見直しが入っていた。
だが、KDDIは二〇〇二年春、米ファンド二社に買収提案を拒否する方針を伝えた。
「どこかに転売するかもしれないような相手に売るのはいかがなものか」。
この際、売却を取りやめる原因の一つになったのが、KDDI筆頭株主、
京セラの稲盛和夫名誉会長による日本発の技術であるPHSへの強い思い入れだったとされる。
389転載:04/05/28 13:31 ID:dHy1M4Q9
その後売却計画が一時棚上げされる一方、昨春以来の好調で「au」への経営資源の集中という意識が一層強まった。
そんな中、KDDIや京セラの経営陣にも再び「KDDIの枠内に置いておくのはDDIポケットのためにもならない」との意見が優勢になった。
PHSの基地局と端末を製造する京セラは昨秋、DDIポケットを自らの傘下に収める方向で検討開始。
それを知り接触してきたのがカーライルだった。
DDIポケットの持つ不要電波を放出しない技術やIP(インターネットプロトコル)化した基地局間通信網などは、
今後の競争を勝ち抜くのに十分な潜在性を秘めるとの判断もあった。
リップルウッドは買収した企業を事業の再構築で価値を高めたうえで転売して利益を得る手法が主力なのに対し、
カーライルはMBO(経営陣による企業買収)の支援を得意とする。
カーライルはDDIポケットの現体制を刷新する考えのないことを京セラに強調したうえで、
将来、第三者への転売ではなく、上場で利益を上げることも公約。パートナーとして一定の信用を取り付けた。
数度にわたる買収額の提示後カーライルは二十七日、
KDDIからDDIポケットの買収に関する独占交渉権を獲得した事実を公表した。
資金調達の手段などを確定したうえで、六月半ばまでに最終合意する見通しだ。
くしくも二十七日、リップルウッドは英携帯電話大手ボーダフォンから昨秋買収したばかりの日本テレコムを
ソフトバンクに売却する方針を発表。米ファンド二社の戦略の違いを浮き彫りにした。