国際通貨基金(IMF)は24日、米経済の審査結果を発表した。
米経済の力強い回復を受けて、景気刺激的な財政・金融政策を解除する時期が
来たと指摘。米連邦準備理事会(FRB)が検討している利上げを支持するとともに、
財政赤字を国内総生産(GDP)の2%程度まで削減するよう求めた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040525AT2M2501825052004.html IMFの審査結果は地政学的リスクの高まりやエネルギー価格の上昇といった
不安要因が残るとしながらも、「2004年の米経済は力強く拡大し、世界経済の
主要なエンジンになる」との見通しを示した。そのうえで「これからの1年間は
景気刺激的な政策をやめる重要な機会になる」と強調、超低金利政策の緩やかな
修正や財政規律の強化を要請した。金融政策については原油価格の高騰による
インフレ懸念の浮上に対応し、政策金利をより中立的な水準に戻す必要がある
と指摘した。「超低金利政策を慎重なペースで解除できる」と明記した今月4日の
連邦公開市場委員会(FOMC)声明にも触れ、「政策転換のシグナルを市場に
適切に送った」と評価した。