【京ぽんブヅネス】DDIポケット、待望の新型AirH”PHONE「AH-K3001V」 3台目
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名無しさん@お腹いっぱい。:
辺りは真っ暗だ。大雨で道は封鎖され、道の駅でやり過ごすことになった。
幸い、AH-K3001Vの液晶には、電波を捉えていることを示すアンテナが立っている。
外部液晶のやさしい光が、唯一の友に見える。
今日は車中で寝るか・・・。車のリクライニングを倒し横になる。
吹き荒れる暴風雨で、不気味な音が遠くから聞こえてくる。
そのとき、懐かしい着信音が鳴った。この着メロは地元の友人が送ってくれたものだ。
友人は偶然、同級生に会って私の話題が出たらしく、電話をくれたそうだ。
バッテリーは残り少ないが、帰りの新幹線での仕事用に持ってきておいたPCから
USB充電をかける。会話は弾む。
先ほどまでの落ち込んだ気分から開放され、いつしか雨音も気にならないぐらいに元気になっていた。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
車のガラスをコンコンと叩かれた。懐中電灯で照らされて眩しい。昨日のDQNかもしれない。
車の右側にも、左側にも、前にもいるようだ。懐中電灯の光が複数見えた。
慌てた私に友人は逃げろといい放ち、私はどうしていいかわからなくなり、
うずくまった。どうしてなんだ。俺は悪いことはしていないのに。
「しろしいっ」「しょんべや」「しょんべや」「なにかん?」「きなるなーや」「ちばけるな!」
なんなんだよ。「もうわけわからへんわ!!」と叫ぶと、
辺りは静まり返り「消防団です。大丈夫ですか?」・・・と聞こえた。
液晶の光から車内に人の気配を感じ、心配して見にきてくれたらしい。
同じ年ぐらいの消防団の人達は親身になって話を聞いてくれ、寒さで体を壊すからといって泊めて
くれることになった。何かの縁だからと、郷土料理の「いとこ煮」を奥さんが出してくれた。
びっくりするほどのおいしいものではなかったけど、素朴な味わい深さに、思わず泣いた。
最後まであきらめちゃいけない。液晶がちっちゃくて可愛いAH-K3001Vの実機、早く売ってくれよ!