日本独特の鶏ナガナキドリ、起源はシャモ 遺伝研調査
http://www.asahi.com/science/update/0510/002.htmlタソ 長い声で時を告げる日本独特のニワトリ「ナガナキドリ」は、闘鶏に
使われるシャモに起源を持つらしい。国立遺伝学研究所の小見山智義
研究員と五條堀孝教授らが遺伝子を調べて明らかにし、近く専門誌に
発表する。日本のニワトリの先祖は外国から入ってきたシャモでは
ないかとも推測できるという。
ナガナキドリは、東天紅(とうてんこう)、声良(こえよし)、唐丸
(とうまる)などの品種が東北や四国など日本各地で飼育されている。
ふつうのニワトリの声は数秒しか続かないが、ナガナキドリは20秒
近くも引き延ばすのが珍重され、国の天然記念物に指定されている。
ニワトリの家禽化の歴史を調べている小見山さんらは、品種改良を
続けてきたナガナキドリのルーツを調べるため、ナガナキドリを9羽、
シャモ42羽、コシャモ9羽、そのほかの日本ニワトリ23羽の計
83羽分の血液サンプルを集め、そのミトコンドリア遺伝子から系統図を
描いた。
すると、まず(1)沖縄のシャモのグループ(2)ナガナキドリと本州・
九州のシャモの共通祖先のグループとに分かれ、次いで(2)のグループが
ナガナキドリと本州・九州のシャモ(その他の日本ニワトリを含む)とに
分かれていた。品種によって見かけが違うにもかかわらず、同じシャモの
グループにまとまっていた。
闘鶏は日本のほか、東南アジアや中国で見られ、どちらか、あるいは
両方から日本へ入ってきたといわれる。五條堀教授は「日本にニワトリが
入ってきたのは2000年前だと推測されるが、そもそもは食用でなく、
闘鶏など一種の儀式用として入ってきたのではないか。トリの品種と
文化のからみ合いが分子進化に見えて面白い」と話している。
(05/10 16:48)
| (゚∀゚)ノ 紀宮に博士号を進呈したヤシ >五條堀タソ
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