通信販売で業績を伸ばした未上場の化粧品メーカーDHCの株券
が偽造され、少なくとも2000株近くが出回っていることが分かった。
「急成長のDHCが近く上場する」という噂とともに売られていたという。
本物の株券は、旧社名で「株式会社大学翻訳センター株券」と
表記されているが、偽造されたものは「株式会社ディーエイチシー
株券」と記されている。 関係者によると、偽造株券は昨年春ごろ
から出回り始め、同年8月20日、東京・六本木のビル内のDHC
翻訳・通訳事業部の会議室で行われた「説明会」以降、大量に目に
付くようになったという。
説明会冒頭に、DHCの男性社員が会社の業務を説明。社員が
退室すると、次に、同社の「常務」を名乗る女性が登場し、「皆さん
がお持ちの株は本物です」と繰り返し説明、集まったブローカーら
を安心させた。
DHCによると、同社の業務内容を説明したのは確かに同社の
正社員だったが、この社員は、説明会を主催した男から「大学の
記念行事に合わせて翻訳本を出版する。翻訳はDHCにお願い
するので、出資者のために、会社の業務を説明してほしい」と持ち
かけられ、翻訳・通訳事業部の部屋も貸したという。
同社は後日、ブローカーからの問い合わせで、「翻訳本出版の
説明会」は実は、偽造株券販売のための説明の場だったと知った
という。同社幹部は「会議に出た『女性常務』も偽物。詐欺グループ
にまんまと利用された」と語っている。
説明会で偽造株券をつかまされたブローカーらは、一般投資家に
この株券を販売。末端では1株100万円の値が付くこともあったと
いい、全国で50人以上が“2次被害”に遭ったとみられている。
DHCには今でも、偽造株券を購入した投資家から問い合わせの
電話がかかってくることから、同社は、一般投資家に偽造株券を売り
さばいているブローカーらを詐欺容疑などで警視庁に刑事告発すると
ともに、投資家に対し、「当社に上場の予定はない」と注意を呼びかけている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040424i206.htm 依頼スレ125&127さんより
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1081797656/125-127