総務省は、2003年の通信利用動向調査について調査結果の概要を発表した。
本調査によれば、インターネットの利用者数は7,730万人で人口普及率は60%
を突破したという。 この調査は世帯、事業所、企業を対象として2004年1月に
行なわれたもの。20才以上の世帯主のいる6,400世帯(有効回答数3,354世帯)
常用雇用者規模5人以上の5,600事業所(同3,235事業所)、常用雇用者規模
100人以上の3,000企業(同2,273企業)について調査を行なっている。
2003年のインターネット利用者数は前年比788万人増の7,730万人で、人口普及率
は60.6%と初めて60%を突破した。また、世帯普及率は88.1%、事業所普及率は
82.6%、企業普及率は98.2%といずれも高い数値を示している。
世帯にみるブロードバンドの普及状況は前年比18.2ポイント増の47.8%と急増。
一方で電話回線によるダイヤルアップは44.9%から30.2%へ減少している。
個人のインターネット利用における不安や不満は「プライバシーの保護」が55.4%と
もっとも高く、「ウイルス感染」が43.1%と続く。ウイルスや迷惑メールの被害を被った
という質問には33.6%が「経験がある」と回答。被害の内容では「ウイルスを発見また
は感染」が21.5%で、「迷惑メール」が19.1%。セキュリティ対策は32%がウイルス
チェックソフトを導入しているが、「何も行なっていない」という人が26.5%と1/4を占めている。
また、ネットワークの被害にあった企業は前年から3.5ポイント減少したものの、
依然として72.7%が経験ありと回答。被害内容は「ウイルスを発見または感染」が
72.1%と圧倒的に高い。セキュリティ対策では、94.1%の企業が「何らかの対策を
行なっている」と回答、72.7%が端末にウイルスチェックプログラムを導入、過半数
の企業が「サーバーのウイルスチェックプログラム」「ID、パスワードによるアクセス制御」
「ファイアウォールの設置」を講じている
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/14/2793.html