【半導体】エルピーダ、ルネサス等半導体産業総合スレッド part3

このエントリーをはてなブックマークに追加
217214の続き
 日立と三菱は「分社型新設分割」と呼ぶ形式で半導体事業を統合。企業
再編を促す目的で二〇〇一年度の税制改正で認められた税務処理を活用、
工場などの資産を簿価で移したため日立、三菱の両社には譲渡益への
課税が発生しなかった。業績立て直しを急いでいた両社には好都合だったが、
そこに問題があった。
 この優遇措置は様々な要件をクリアして「適格分割」と認められないと活用
できない。日立が五五%、三菱が四五%を出資するルネサスの場合は、
日立、三菱がルネサス株を持ち続けることが要件の一つ。つまり、上場で
株式を放出、出資比率を下げると「適格分割」ではなくなる可能性がある。
そうなれば、移転資産が時価評価に変わり、日立、三菱に多大な税負担が
発生する。
 「分割事業の主要な資産・負債が引き継がれていること」「分割事業の従業員の
約八割以上が引き継がれていること」などの要件もある。大胆な人員削減や
拠点統廃合に踏み切るとこれに抵触する可能性があるという。
 「来年には需要が落ち込む恐れがある」と見る長沢会長は「今後も利益を
出せるよう固定費を二―三割減らす必要がある」と強調。二〇〇五年度に
損益分岐点を二〇〇三年度比で千億円引き下げる計画を打ち出しているが、
どこまで踏み込めば税制上の問題が出るのか、読めない状況だ。
 経済産業省のある幹部は「税問題に触れる恐れがあるものは親会社を
抜きにして経営戦略を立てられない」と税制の不備を指摘する。だが財務省は
「経営環境が設立当初に見込んでいなかったほど大きく変化したかどうかで
判断されることになるだろう」とし、税当局のさじ加減次第で多額の税負担が
のしかかる可能性も否定できない。
 NECの半導体部門が独立したNECエレクトロニクスは昨年七月に上場を
果たし、東芝も十三日に四日市工場(三重県)への追加投資を発表した。
ルネサスが今の好機に事業再構築で出遅れれば、せっかく築いた国内
最大手の地位も揺らぎかねない。
--

少し前だけど、こんな記事があった。まず合併ありき、ということだったのか。。