ここ数ヶ月、ずっと独りで、とても広く感じていた家。
その日からさらに広く感じた。
骨壷は思っていたよりも軽かった。
家に帰った俺は机の上においてあったノートを手にとった。
母親の病室の、枕の下から出てきたノートだ。
日記だった。
入院してから、1ヶ月くらいから、死ぬ2,3週間前までの。
その日記は父親との会話でつづられていた。
2,3日分の日記を読んで、泣いてしまった。
書かれているのは全部俺のことだった。
最後のページから数日前の日記。
その日記だけ、俺宛だった。
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