【経済】銀行が商店街を退会 理由は「組合費が高い」 [03/16]

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1窓際店長見習φ ★
 川崎市内でも有数の商店街である川崎銀柳街商業協同組合(川崎市川崎区駅前本町、
天野貴由理事長、店舗数五十店)は十五日、みずほ銀行川崎中央支店が三月末で退会
すると発表した。同組合によると、組合会費が高いというのが退会の理由。天野理事長は
「商店街の衰退につながりかねない、他の商店街にも波及する大きな問題」と述べ、
店舗を全国展開する大手と地域経済界とのかかわりをめぐる姿勢に疑問を投げ掛けた。
 天野理事長によると、同支店は二〇〇一年五月に共同売り出しの協賛金の減額を求めた
のを最初に、宣伝広告費などは支払えないとして、会費の減額を要請。組合と話し合いが
続いたが、〇三年十二月に〇四年三月末での退会届を提出した。同理事長は「コスト
節減だと言っている。(会費が)高いから減額してくれということだった」と話している。
 同組合では、会費は一律ではなく、間口の広さなどにより高低がある。銀柳街は市の表
玄関・JR川崎駅東口の一等地で、アーケード完備、岡田屋モアーズなど大型店があって
人通りも多いということもあり、他の商店街に比べ、会費は高めという。同支店の負担額は
〇一年五月時点では月約三十一万円で、その後の会員一律の減額措置があり、〇三年
四月からは月約二十八万円で、「真ん中の上くらい」(同組合)。
 天野理事長は「旧富士銀行のころから長い付き合いで、この結果は大変残念だ」とした上
で「商工会議所や市議を通じ、(全国規模の組織が)商店街に協力してくれるような条例が
できないか働きかけたい」と話した。
 川崎市商店街連合会は「全国展開しているチェーン店では、会費を払っていないところが
多い。大きな店が協力してくれるような対策を考えたい」と話している。
 みずほ銀行は「当行としては、銀行を取り巻く環境、置かれている立場を踏まえ、経費削減
の観点から規約に基づき、退会の申し出をした。地元への社会貢献の重要性は認識して
いる。地域とのつながりを一切断つというようなことではない」と話している。

http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw0403165.html