阪高知特急フェリー(本社・高知市、竹田晴雄社長)は、高知港−あしずり港の運航を4月8日から1年間休止す
ることを明らかにした。01年12月の就航以来、計約5千万円の補助金を出してきた土佐清水市に今月4日に通
知し、四国運輸局には8日に休止届を提出していた。竹田社長は「利用客が伸び悩み、今後も収益改善は見込
めない」としている。
同社はもともと大阪南港−高知港のみ運航。第三セクターの高知シーラインが大阪南港−甲浦港−あしずり港
での運航を休止したのを受け継ぐ格好で、高知港−あしずり港の運航も始めた。
当初は毎日の運航だったが、平日の利用客が計画を下回り、03年4月からは金、土、日曜日と連休など特定日
だけとなっていた。03年度の乗客運賃と乗用車搬送を合わせた収入は前年度の44%、1年間に運航する403
便の1便当たりの平均売り上げは2万6千円にとどまる見込みだという。
休航の決定を受けて11日、土佐清水市の西村伸一郎市長は「市民や観光客にとって、京阪神との架け橋の役
割を果たしているだけに残念。1年間の休航で会社そのものの体力を回復してもらうしかない」と話した。
大阪高知特急フェリーの大阪南港−高知港は今後も運航する。
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